ビットコインやライトコインがブロックチェーンで動いていることは知っていても、その中身になると知らない人が多いと思います。
今回は専用サイトを使って分かりやすく解説しようと思います。専門知識は全くいらないので安心してください。
Contents
ブロックチェーンの専門サイトのご紹介
https://blockchain.info/ja(日本語サイト)
上記サイトは一度「ブロックチェーンとは何かを基礎から考えてみる」の記事でも紹介しましたが、今回はさらに詳しく見ていきます。
このサイトで主力のコインの今までの全ブロックチェーンのデータが閲覧できます。
まずはビットコインを見てます。上記の日本語サイトリンクです。
日本時間 4/12 22:50頃

517862というブロック高は、いままで517862のブロックが積み重ねられてきたことを意味します。
1142というのはひとつのブロックの中の取引の総数です。
ブロック高の数字をクリックすると次のような内容が表示されます(一部抜粋)

これが#517862のブロックの内容です。もし自分の取引がこのブロックの1142のトランザクション(取り引き)の中にあれば直接、記録を確認することができます。
解説するためにビットコインを送金してもいいですが、それは次回にしましょう。
さらにデータを見てみる

このような取引記録がずらっと並んでいます。このブロックには1142個のトランザクション(取引)があるので、同じ数が全て並んでいます。ビットコインの場合、そのほとんどが送金データです。
ビットコイン取引での記録保存
このような巨大なビットコインのブロックチェーンですが、現実のその場の取引には過去からの膨大なデータは必要ありません。
実際は逆で、あなたの取引の一つ一つがこの世界中のデータベースの中で認証され、記録されるのです。
517862という数字は1ブロック1メガとして、517ギガ以上の記録が全ブロックチェーンのデータとして保存されているということです。その全てをデータとして閲覧することができます。
ビットコインはいつから始まったのか?
物事には必ず「始まり」の記録もあるので、最初の記録をたどってみましょう。#1の最初のブロックを見てみます。
#1は最初の取引

ということで2009年1/9に最初のブロックで取引が一回だけ行われています。これが初の取引なのですが、実は記録にはこの前があります。
最初のブロック

2009年1/3に記録されている#0のブロックこそ、ビットコインのジェネシスブロック(創生のブロック)と呼ばれているものです。すこし専門的になりますが、暗号化されたハッシュを見てみましょう。

というように前のブロックには見事に0が並んでいます。ということは前のブロックは存在しないということです。ビットコインのブロックチェーンの期限まで遡ることができました。
内容をデコードしているのがあるので読んでみます。

全部は長すぎるので文章の部分を抜き出しますが、ビットコインでは多くの人が知っている有名な言葉です。2009年1月3日のイギリスのTimes紙のある記事の見出しで、「イギリスの財務大臣が二度目の銀行救済の瀬戸際にいる」
ジェネシスブロックはプログラムで出来ているのですが、タイムスタンプ(時の認証)としてこの文章が入っています。
鶏が先か、卵が先か?ブロックチェーンの場合
原因と結果の関係でたまに議論になりますが、ブロックチェーンの場合は「卵が先」です。
まず最初のブロックがなければいけないので、ジェネシスブロックで意図的にそれを作ってあります。
ブロックチェーンの構造
ジェネシスブロック#0 ⇒ブロック#1 ⇒ ブロック#2 ⇒ブロック#3・・・・・
と延々と連なって、現在、#517862まで来ています。もちろん全てのデータがこのサイトだけではなくオープンに存在しています。パソコンに全データをインストールすることもできますが、最低でも500ギガ以上の容量がなければいけません。
ライトコインのブロックチェーンを見てみる
4/13 0:00頃で
1402239個のブロックが出来ています。

ビットコインと比べてブロックができる時間が早く、サイズが小さくブロック内の取引量も少ないといったことがわかると思います。
こちらも送金データがほとんどです。
データの中身を見てもあまり面白いところはないので、これくらいにしておこうと思います。
ライトコインはビットコインのプログラムから作られている
ビットコインのプログラムはオープンソースになっているので、誰でも見て参考にすることができます。詳しいことは省きますが、ビットコインのブロックチェーンを基本的にはそのまま取り入れながら改良したものだと考えてください。
まとめ
実際にブロックチェーンが多くのブロックからなり、リアルタイムでブロックが作られているのが理解できたと思います。
しかもこのプロセスは全自動です。データも完全にオープンで正確無比、ひとつも異なったところはありません。
このように極めて有力なシステムですが、まだまだ入出金記録が中心なのが少し惜しいような気もします。データの分野が広がれば、仮想通貨は単なる通貨の存在を超えて、もっと別のものに進化するでしょう。
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