日経平均とビットコイン、ライトコインを考える。
2018年4月も半ばを過ぎて、ようやく仮想通貨に底が入ったらしく上昇してきました。
ビットコイン、ライトコイン、イーサリアム、リップルと本当は違う材料を持ったコイン同士が、時期を同じくして上昇しています。
今年初めからの動きを見ても、仮想通貨全体が同時期に下げて、同時期に上げる、という動きになっています。たしかに仮想通貨全体には連動性があるようですね。
株式市場に目をやれば、一時期2万円割れ寸前まで下げていた日経平均も上昇して22000円台を回復しています。
今回は、果たして日経平均などの株価指数と、仮想通貨の動きに関連性があるのかを探ります。
Contents
昨年、選挙相場で日経平均もビットコインも暴騰
ビットコイン 週足

日経平均 週足

10/22が昨年の衆議院選挙でしたが、ご存知のとおり与党自民党が大勝しました。相場の方は選挙の結果を先に織り込んだのか、いわゆる「相場の予知機能」で選挙前に上昇し始め、年末まで大暴騰しました。
これは日経平均もビットコインも変わりません。同じように9月には底を打ち上昇し始めて、10月に入ると急上昇し始めます。
天井の時期はややずれていますが、日経平均は1月に天井をつけて2月から暴落。ビットコインは12月に天井をつけて1月から大幅調整しています。
投機資金が日経平均とビットコインを押し上げる
このような仮想通貨のビットコインと、株式市場の日経平均の動き果たして関連性があるかといえば、間違いなくあると思います。日経平均に与党大勝予測で買いが入るのは当然のようですが、実はビットコインも同じように投機資金がはいり、一緒に買い上げられたようです。
現在、ビットコインは円ベースでの取引が世界の半分以上を占めています。去年末は日本でも取引シェアが7割に近づこうとしている時もありました。このような中、日経平均と同じようにビットコインも投機資金が入り大幅に上昇したわけです。
今年に入ってからは株式市場も仮想通貨も暴落
逆に今年に入ってからは株式市場も仮想通貨市場も大幅に調整しています。
最初に暴落したのが仮想通貨でした。ビットコインをはじめとする主力の仮想通貨は1月始めを高値として一気に暴落しました。1月の間、仮想通貨の大幅な下げは止まりませんでした。そして株式市場もついに2月に入って暴落を始めます。
一進一退のあと両者共底入れ
その後は一進一退の状況が続きましたが、ようやく4月半ばになって両市場の底入れが確認できるような状況になりました。
日経平均 日足

ライトコイン 日足

日経平均とライトコインの日足です。すこし周期にずれはありますが、大体において同じ動きで、底値圏で調整したあと上がってきました。今回は仮想通貨も日経平均も、3月の終わり頃に底値をつけているので、連動性は高いと思います。
今後の日経平均と仮想通貨の見通し
基本的に日経平均も仮想通貨の市場ももうしばらく上昇を続けると思います。これは世界的に見ても相場が安定してきて、投機資金が市場に戻り始めていることがその理由です。
一時は上がりすぎた反動と、アメリカの対中国貿易制裁などで株式市場は大幅に調整しましたが、ここに来て反騰してきました。株式市場が安定したことで仮想通貨市場にも資金が戻り始めているようです。
どちらがより戻りが長く続くかはわかりませんが、しばらくは落ち着いた動きになるでしょう。
世界の市場は連動している
現在のグローバル化の波で市場の垣根がなくなってきています。
年初から仮想通貨市場が大幅に調整すれば、そこから資金が引き上げて、その動きが日経やNYダウにも影響を与えます。市場が下げ始めると投資家は、株式でも仮想通貨でも、利益が出ているものから利益確定の売りを出す行動に出るからです。こうして年初からはスパイラル的な下げが続きました。
逆に市場が安定してくると投資家は自信を取り戻して、買いの資金が戻ってきます。ということでしばらくは戻りの相場が続くでしょう。
自律反発は長く続かない―その理由は!?
しかし、株式市場も仮想通貨市場も今の自律反発は長くは続かないでしょう。
第一に上昇の勢いが弱いことです。第二、上値では山ほど売りが控えていることです。高値までのどのポイントまで戻るか、それを見極めてあとは売りをかけることになります。
5月は下げ相場になるか
5月に入ると流れが変わって下げ相場になる可能性があります。ただ、いきなり下げるのではなく、もみ合いからダウントレンドに変化するまで時間がかかるでしょう。その変化を見極めて行動するための時間は十分あるはずです。
まとめ
★現在の相場は連動性が高く、仮想通貨同士はほぼ同じタイミングで上下している。
★株式市場と仮想通貨も同じようなトレンドになってきている。投機資金の動きが原因か。
暴落の時期も終わり、しばらくは株式市場も仮想通貨市場も落ち着いた戻り相場が続くでしょう。ただし去年末のような青天井相場には程遠く、あくまで戻り高値を試す展開だと思います。
上値では売りが待っていることを肝に銘じておくべきです。5月相場の展開を待ちましょう。
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