前回、ライトコイン創始者のリー氏のツイッターを取り上げました。
前回の記事⇒チャーリー・リー氏のtwitterで最近のライトコインニュースを拾ってみた
今回はもうひとつ話題を振り返ります。他でもない今年2月に、ライトコインからハードフォークによって誕生したLCC(ライトコインキャッシュ)に関するツイートです。
当初からリー氏をはじめとして総批判にさらされたライトコインキャッシュですが、その後はどうなったでしょうか?氏のツイッターでのやりとりの中身と一緒に検証します。
Contents
ハードフォークで誕生したライトコインキャッシュとは?
ライトコインキャッシュは2/19にライトコインからハードフォークで生まれました。
ビットコインの場合もハードフォークでビットコインキャッシュが誕生しているので、一見、似たようなケースにも思えます。
しかし、ライトコインキャッシュの場合は最初から関係者の評価は最悪で猛烈な批判にさらされていました。
関係者は「本物のライトコインではない」と存在価値を否定
ハードフォークによって、ライトコイン所有者は、1ライトコインに対してライトコインキャッシュを10トークンもらえることになっていました。
しかし、この新しくできるLCC(ライトコインキャッシュ)はいわくつきで、マイニング業者のためのものという噂も流れていました。
チャーリーリー氏をはじめとする関係者は、LCC(ライトコインキャッシュ)をライトコインとは無関係と主張し、詐欺であるとまで言い切りました。実際にホワイトペーパーすらろくに用意されていなかったようです。
マイニングのためのコイン?
LCC(ライトコインキャッシュ)はあえて、ビットコインの古いマイニング用のコンピューターでマイニングができる仕様を使ってあり、それでマイニング業者を誘っているのではないかという噂もありました。
いずれにせよ、創始者をはじめとする人々の意見が総否定的だったために、LCC(ライトコインキャッシュ)を取り扱う取引所もほとんどありませんでした。
リー氏のツイッターのやり取り
当時のツイッターの中身を引用します。
Since on the topic of scams, any fork of Litecoin, calling itself Litecoin something or other, is a scam IMO. Litecoin Cash, Litecoin Plus, Litecoin *… all scams trying to confuse users into thinking they are Litecoin.
This also applies to all Bitcoin forks trying to confuse.
— Charlie Lee [LTC] (@SatoshiLite) January 30, 2018
(日本語翻訳ソフトで訳しているので、少しおかしいところがありますが、意味は通じると思います)

リー氏の意見が載ったのは1/29なので、ハードフォークの20日ほど前です。537人のリツイートがありますが、重要なものを取り上げて見てみましょう。
どちらが真のチームか

新しい名前をつけたコインを出してはいけないのか?という意見も出ました。

ライトコイン自体に関する疑問です。

少し事実は違いますが、言いたいことはよくわかります。ライトコイン自体がビットコインから派生した亜流だと主張したいのでしょう。


という追い討ちをかける質問のツイートもあります。
だいぶ盛り上がっていますね(笑)その場に居合わせたらかなりの熱気だったかもしれません。
チャーリーリー氏の返答

日本語翻訳版

さらにやりとりは続きます。

という具合に延々と続いています。ライトコインのハードフォークを間近に控えてちょうど関心が高まっている時なので、議論もヒートアップしていますね。
しかし、これほど開発者から猛批判を浴びるライトコインキャッシュという存在は一体何なのでしょうか?
これからもハードフォークは起こる
ライトコインに限りませんが、これからも主要なコインで何度もハードフォークが行われるはずです。その場合は、やはり本来のコインの影響力を持つ人々の発言がかなり重要になってきます。ライトコインキャッシュの場合はあまりにも批判にさらされたので、結果としては大失敗に終わったケースになりました。
ライトコインキャッシュの「その後」
BCC(ビットコインキャッシュ)とは違い、ライトコインキャッシュは上場後は5ドル付近の値段がついていたのですが、あれよあれよという間に値を下げて、5/6現在はわずか0.2ドル前後です。
LCC(ライトコインキャッシュ)(ライトコインキャッシュ チャート)

なんとも凄いことになっていますね。
約5~600円(5~6ドル)が20円(0.2ドル)まで下げた計算になります。上場時の30分の一ですね。
上場時がライトコインが二万円付近だったので、10トークンもらって最初は1.6ドル。160円×10=約1600円。まずまずの出だしでしたが、その後はほとんど右肩下がりで下げています。
ライトコインキャッシュは上場時だけは健闘
仮想通貨取引所ヨービットは19日5時からライトコインキャッシュの取扱いを開始、1.60ドルで寄り付いた後、20日には一時9.99ドルまで上昇した。500%超の上昇を見せたライトコインキャッシュだが、現在、取扱っているのはヨービットのみで、大手取引所では取り扱われていない。
大手取引所で取り扱われない最大の理由はその名前にあるようだ。フォーク元であるライトコインの開発者チャーリー・リー氏は自身のツイッター上で、「ライトコインキャッシュはライトコインと無関係の詐欺だ」と述べている。こうした背景から、ライトコインキャッシュの売買代金は日に日に減少しており、他のフォークコインと比較すると非常に小さいものとなっている。
まとめ
★チャーリー氏のツイッターは重要なイベントがあるときには極めて重要である。
リー氏が酷評したからLCC(ライトコインキャッシュ)が下げたのか、あるいは本質的にジャンクでリー氏の批判が正しかったのかはわかりません。しかしライトコイン創始者である氏の意見は極めて影響力があることは確かです。
いつになく盛り上がったツイッターですが、これからも時折、重要な意見は拾い上げてご紹介したいと思います。
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