チャーリー・リーといえばライトコインの創始者として知らない人がいないくらい有名な存在です。
その彼は、所有しているライトコインを全て手放してしまいました。しかし、そのあとでも、その言動は依然として大きな影響力を持っています。今回は億り人となったチャーリー・リー氏のこれまでの行動についてお話します。
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ライトコインを開発
リー氏がライトコインの開発を始めたのは2011年です。
ビットコインのブロックチェーンが実働を始めたのは2009年なので、約二年後のことです。その後、2013年末にはキプロス危機がありビットコインとともにライトコインは暴騰します。
しかし、この時は世間の認知も低く、時期も熟していなかったので、その後ライトコインは長い低迷の時期を迎えます。
2017年にライトコイン暴騰
しかし、去年になって仮想通貨市場全体の上昇に伴いライトコインは暴騰しました。
年末で5万円を大きく超える価格まで上昇します。2011年が350円付近だったので、ゆうに100倍以上になった計算になりまね。この最高値でリー氏は手持ちのライトコインを全て手放してしまいます。
全てのライトコインを手放す
12/20にリー氏はライトコインを手放しましたが、理由は利害対立を避けるためということです。
リー氏の言葉
「私がライトコインの価格や話題についてツイートするたびに、自身の利益のためにやっていると責められます。私がライトコイン供給を制御していると疑う人すらいます。見方によっては私がライトコインを所持することが、利害の対立を起こすのです」
価格操作の疑い!?
現在の仮想通貨は、株と違って価格操作やインサイダー取引に対する規制がまだ厳しくないようです。
水面下ではおそらくインサイダーや、特にハードフォークによる価格操作、不正なコイン上場などのケースは数多く存在しているでしょう。
ようやく各国のSEC(証券取引委員会)が関心を持って調査に動いてきたようですが、管轄の違いや法整備がなされてないこともあり、まだ株式市場と比べて管理が行き届いていないようです。そうした中、疑惑を避けるためのリー氏の行動は英断に見えます。
ライトコインのほぼ高値で手放す
しかし別の見方をすれば、かなり値段が上がったので、長期的に利益確定するタイミングをとらえた行動であったようにも見えます。
12/20時点のライトコインは始値で350ドルしていました。そのあとは大幅に値段が下がって、4/29は150ドルです。

こうしてみるとまさに正しい判断だったことがわかります。
もちろん、売却のニュースで下げてしまった部分もあるでしょうね。あるいは2018年に入ると相場が下がると予想していたのでしょうか?
ともかく氏は全てライトコインを売り払ってしまいました。どれだけの利益が手元に残ったかはわかりませんが、膨大な額になったことは確かです。まさに創業者利益で財を成すケースの典型ですね。
創業者で成功するパターン
日本人的な感覚で言えば、創業者としてビジネスを立ち上げたならば、その後も影響力のある株主や企業の会長として残る選択をするのが普通でしょう。
しかし海外の創業者はアメリカ人でも華僑でも、事業のピークに企業や株式を一番高値で売り払って、あとは悠々自適に暮らす、というのが成功者のパターンです。ということでリー氏が自分の開発したライトコインを全て手放したとしても不思議ではないかもしれません。
セミリタイアしていないリー氏
しかしリー氏はライトコインを手放したとは言え引退してしまったわけではありません。依然としてライトコインの相場に与える影響力を持っていて、いろんなビジネスプランもあるようです。最近ではドイツ銀行の買収の話が出ました。
TokenPayのCEO、Derek CapoがTokenPayがドイツで銀行を買収し、その銀行ソリューションとしてVergeを使用する計画を立てていることを明らかにした時に、Charlie Leeがそれに協力すると発言しました。ネットでは二人の間で契約が交わされたと噂されています。
ライトコインカード復活の動き
このような動きはリー氏の単独行動ではなく、一度は破棄されたライトコインのカードビジネスの延長上にあるように思えます。実際に、ライトコインカードの話は他の業者との間で復活してきています。
リー氏は資産としてはライトコインを所有していませんが、高い技術力と人脈を持っているので、氏の行動からライトコインの可能性が広がってゆくでしょう。
まとめ
★チャーリー・リー氏は去年12/20に所有している全てのライトコインを手放し「億り人」に。現在でも大きな影響力を持つ。
チャーリー・リー氏の言動で重要なニュースがあればまたお伝えします。
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